「きちんと話し合えば解決するはず」「正しいことを伝えれば分かってもらえるはず」「論理的に考えれば答えが出るはず」
そんな風に思って一生懸命に解決策を探しているのに、なぜかモヤモヤが残ったまま。表面的には収まったように見えても、心の奥では「何も変わっていない」という虚しさを感じてしまう。
パートナーとの些細なすれ違い、職場での理不尽な出来事、家族との価値観の違い…そして気がつくと、また自分ばかりが問題を解決しようと頑張っている。「またやってしまった」という疲れと、それでも放っておけない自分への複雑な気持ち。
そんな繰り返しに疲れてしまったあなたの心に、りょうこがそっと寄り添います。
「正しいこと」への思い込みが生む苦しさ
私たちは小さい頃から「正しいことをしなさい」「きちんと話し合いなさい」「問題があったら解決しなさい」と教えられて育ちます。
そして、責任感が強く、問題解決能力の高いあなたは、その教えを真面目に実践してきたのでしょう。
でも、いつの間にかその価値観が思い込みになってしまうことがあります：
「正しいことが分かれば解決する」 「論理的に説明すれば相手も理解する」 「きちんと話し合えば必ず答えが出る」
この思い込みがあると、問題が解決しなかった時に自分を責めてしまいます。「もっと正しい方法があったはず」「私の説明が足りなかった」「まだ答えを見つけられていない」と。
でも、現実はもっと複雑で、もっとあいまいなものです。
また自分ばかりが解決しようとしてしまう疲れ
例えば、パートナーとのちょっとした行き違いがあったとします。表面的には何となく収まったように見えるけれど、根本的な部分は何も話し合えていない。
そんな時、あなたはどうしますか？
「どうすれば同じことが起きないだろう？」 「もっと上手な伝え方があったのでは？」 「私の配慮が足りなかったのかな？」
気がつくと、また一人で解決策を考えている自分がいます。相手は何も考えていないのに、自分ばかりが頭を悩ませている。
「正しいことをすれば解決する」という思い込みがあると、問題が起きるたびに自分が動いてしまいます。
相手が何もしなくても、「私がもっと正しい方法を見つければ」「私がもっと上手に説明すれば」と考えて、また一人で解決策を探し始める。
そして、一時的に収まったように見えても、根本的な部分は何も変わっていないことに気づいて、「またやってしまった」という疲れを感じてしまいます。
相手の立場も理解できるからこその複雑さ
「でも、私ばかりが被害者じゃない。相手だって私のことで悩んでいるかもしれない」
そんな風に相手の立場も理解できるあなたは、とても思慮深い人です。その客観性と優しさは、本当に素晴らしいものです。
でも、この優しさがかえって複雑な気持ちを生むことがあります。
「自分ばかり主張するのは違うような気がする」と思う一方で、「でも譲ると同じことの繰り返しになる」という袋小路感。どちらに向かっても解決しない感覚。
お互いが悩んでいるなら、なおさら対話が必要なはず。でも、現実にはその対話ができない関係性があることも事実です。
表面的に収まってもモヤモヤが残る理由
「今回はなんとなく収まったけれど、モヤモヤが取れない」
そんな時、あなたの心は正しく状況を感じ取っています。表面的には平和でも、根本的には何も解決していないことを、心はちゃんと分かっているのです。
毅然とした態度を取ると相手が少し優しくなったり譲歩したりする。でも、それがまた複雑な気持ちを生む。
「もしかして私が悪かったのかな？」という罪悪感と、「でも根本的には何も変わっていない」という現実。
何度も何度も同じことを繰り返していると、だんだん怒りすら湧かなくなってくる。感情がシャットダウンして、「またか」という冷めた感覚だけが残る。
これは心の防衛反応です。でも、このまま感情を閉ざしてしまうのは、本当にあなたが望む関係性でしょうか？
現実はもっと複雑で、もっとあいまい
人間関係において、「正しいこと」が必ずしも最良の解決法ではないことがあります。
相手が求めているのは正しさではない場合がある 論理的な説明より、共感や理解を求めているかもしれません。筋が通った話より、ただ気持ちを分かってもらいたいだけかもしれません。
感情が論理を上回ることがある どんなに筋が通っていても、感情的になっている時には届きません。疲れている時、傷ついている時、人は正しさより心の安らぎを求めます。
答えが出ないことも多い すべての問題に明確な解決策があるわけではありません。お互いの価値観が違ったり、置かれている状況が複雑だったり、時間が解決してくれることを待つしかない場合もあります。
あいまいさを受け入れる勇気
「どうにもならないこと、あいまいなことを受け入れながら生活するのが一番大変だけど、一番必要なことかもしれません」
これは、とても深い気づきです。
私たちは白黒はっきりさせたいと思いがちですが、現実の多くはグレーゾーンです。
完全に解決しないことがある お互いが100％納得することは稀 答えが出ないまま時間が過ぎることもある それでも、関係は続いていく
この曖昧さを受け入れることができると、関係性がもっと楽になります。自分も相手も完璧でなくていい。毎回完璧な解決策を見つけなくてもいい。そんな風に思えるようになります。
新しい価値観を育てていく
「正しいこと=解決法」という価値観を完全に手放す必要はありません。この価値観自体は、あなたの大切な強みでもあるからです。
でも、それだけではない価値観も育てていきませんか：
正しさより「心地よさ」 論理的に正しくても、お互いが疲れてしまうなら、もう少し楽な方法を探してみる。
解決より「理解し合うこと」 完璧な答えを出すより、お互いの気持ちを分かり合うことを大切にする。
論理より「感情の共有」 筋が通っているかどうかより、お互いがどう感じているかに注目する。
完璧より「お互いが楽であること」 100点満点の解決策より、お互いが80点で納得できる方法を見つける。
モヤモヤが残った時の心の整理法
表面的には収まったように見えても、心にモヤモヤが残った時：
気持ちを言語化する 何にモヤモヤしているのか、具体的に書き出してみる。「同じことの繰り返し感」「対話不足感」「解決していない感」など、曖昧な気持ちを言葉にすることで客観視できます。
自分の気持ちを認める 「収まったんだからいいじゃない」と無理に納得しようとせず、「完全には解決していない」という現実を受け入れる。
信頼できる人に話す 一人で抱え込まず、客観的な視点をもらう。あなたの気持ちを理解してくれる人は必ずいます。
期待値を調整する 相手が変わらない可能性も受け入れて、期待しすぎないよう心を守る。
今後の関係性のために
同じようなことが起きた時のために、少しずつ対応を変えてみませんか：
すぐに解決しようとしない 問題が起きても、まずはお互いの気持ちを整理する時間を作る。感情的になっている時は、解決策を話し合うのは後回し。
相手にも考えてもらう 「どうしたらいいと思う？」と相手にも解決策を考えてもらう。一人で答えを見つけようとしない。
完璧な解決を求めない 「とりあえず今回はこれで」という暫定的な対応も受け入れる。すべてに永続的な解決策は必要ない。
自分の限界を知る 「ここまでは頑張れるけれど、これ以上は無理」という境界線を自分の中で持つ。
境界線を大切にする
あなたの問題解決能力は素晴らしい才能です。でも、その才能を一方的に使われ続けるのは健全ではありません。
自分が受け入れられる範囲を決める どこまでなら頑張れて、どこからが無理なのかを明確にする。
越えられたらきちんと伝える 感情的にならず、事実として「これは私には負担が大きすぎる」と伝える。
期待値を調整する 相手が変わらない可能性も受け入れて、期待しすぎないよう心を守る。
一人で抱え込まないで
関係性の問題を一人で解決しようとするのは、とても疲れることです。特に、「正しいことをすれば解決する」と思い込んでいると、答えが見つからない時に自分を責めてしまいがちです。
でも、答えが出ないのはあなたの能力不足ではありません。人間関係は、一人の努力だけではどうにもならないことが多いのです。
信頼できる友人、家族、カウンセラー…
誰でもいいから、あなたの気持ちを聞いてくれる人に相談してみてください。客観的な視点をもらうことで、今の状況がどういうものなのか、より明確に見えてくるはずです。
あなた一人で完璧な答えを見つける必要はありません。
りょうこのお告げ
「正しいこと」を求めて疲れてしまったあなたへ🐰
まず、あなたの責任感の強さと問題解決能力の高さは、本当に素晴らしいものよ。その才能があるからこそ、今まで多くのことを乗り越えてこられたのだと思う。
でも、その才能を一人で使いすぎて疲れてしまっているなら、少し休憩してもいいのよ。
人間関係に完璧な答えなんてないの。白黒はっきりしないことの方が多いし、グレーゾーンのまま時間が解決してくれることもある。
「正しいこと」より「心地よいこと」を大切にしてみて。論理的に筋が通っているかより、お互いが楽でいられるかどうかを基準にしてみて。
そして、答えが出ないことを受け入れる勇気を持って。あいまいなまま、不完全なまま、それでも今日という日を過ごしていく。それができるあなたは、もう十分強いのよ。
完璧な関係性なんて存在しない。でも、お互いを思いやりながら、少しずつ歩み寄っていく関係性は作れるはず。
あなたの優しさと客観性があれば、きっと心地よい関係性を築いていけるわ。まずは自分を大切にすることから始めてね🐰
同じような気持ちで悩んでいるあなた、りょうこに相談してみませんか？
あなたの心に寄り添い、お告げを通してヒントをお伝えします。