職場や身近にいる「自分に甘く他人に厳しい人」にイライラが止まらない…そんなあなたの怒りと疲れを、りょうこは深く感じています。
「悪気なく自分に甘いけど他人には厳しい人、それでいて自分自身は自覚がない人とどう接していけばいいのでしょうか、腹が立って仕方がありません」
そんなご相談をもとに、今回は理不尽な人との付き合い方について、りょうこと一緒に考えてみたいと思います。
ダブルスタンダードへの怒り
職場でよく見かける光景です。
その人が会議に遅れてきた時は「電車が遅れちゃって」と笑いながら謝るのに、他の人が5分遅れただけで「時間にルーズですね」と眉をひそめる。
自分の仕事が終わらない時は「今日は忙しくて」と残業をアピールするのに、他の人が残業していると「効率が悪いんじゃない?」と冷たくコメントする。
自分のミスが発覚した時は「誰にでもミスはありますから」と軽く流すのに、他人のミスには「もっと注意深くやってください」と厳しく指摘する。
この矛盾した態度を見ているだけで、どんどん腹が立ってきます。一番腹立たしいのは、本人がその矛盾に全く気づいていない(または気づかないふりをしている)ことです。
そして、こちらがその矛盾を指摘したところで、「そんなつもりじゃなかった」という言葉すら出てこない人種も存在します。むしろ「何を言っているのか分からない」という顔をされ、反省の色すら見えません。
指摘しても変わらない無力感と自分の我慢との比較
勇気を出して「それはちょっと理不尽では?」と指摘できたとしても、相手は変わりません。
一方で、自分はどうでしょうか?
相手に思うことがあっても、「良くは思ってないが、言うほどでもないし」「お互い様だし」という理由で、特に口に出すこともしない。
でも、それは本当に「我慢」なのでしょうか?
もしかしたら、あなたは我慢しているのではなく、息をするように自然に相手を気遣っているのかもしれません。それが、あなたの性格そのものなのです。
相手が困っていたら自然と手を差し伸べる、相手の立場を考えて言葉を選ぶ、相手の感情を傷つけないよう配慮する。それは意識的な「我慢」ではなく、あなたから自然に出る気持ちなのです。
でも、その美しい性格が、皮肉にもあなたを苦しめることにつながってしまっている。
自分は自然に気遣いをしているのに、相手は平気で文句を言ってくる。この「自分はこうしてるのに」という気持ちが、さらにモヤモヤを深くします。
自分自身から自然に出た優しさが、逆に自分を傷つける結果になってしまう。その矛盾に、あなたは戸惑っているのかもしれません。
もし相手に想像力があれば、「自分の気がつかないところで、相手が自分のことを考えてくれている」「何かしてもらっている」ということに思いが至るはずです。そうすれば、あんな心ない言葉は出てこないはずなのに。
そんな風に考えると、さらにイライラ・ムカムカが増幅してしまいます。
周りの同僚たちも困っているのが分かるのに、誰も声を上げない。「面倒なことになりたくない」「関わりたくない」という空気が漂っていて、結局その人の好き勝手がまかり通ってしまう。
「なぜ私ばかりが我慢しなければならないの?」という無力感が、どんどん膨らんでいきます。
自分の感情コントロールへの疲れと時間の浪費感
毎日その人と接するたびに、胸の奥でふつふつと怒りが湧いてきます。
でも、職場で感情をあらわにするわけにもいかず、笑顔で「そうですね」と返事をしている自分が情けなくなってしまう。
家に帰ってからも、その日のやり取りを思い出してはイライラが再燃。「もっとうまく言い返せばよかった」「なぜあの時黙っていたんだろう」と後悔ばかりが頭を回ります。
気持ちの落としどころがわからなくて、感情が落ち着かない。時間を無駄にしている感覚はあるのに、モヤモヤが抜けずにいる。
友人や家族に愚痴を言っても「大人げないよ」「気にしすぎじゃない?」と言われて、今度は自分の感情をコントロールできない自分を責めてしまう。
その人のせいで職場全体が嫌になり、仕事のモチベーションまで下がってしまう。「こんなストレスのために働いているわけじゃないのに…」という気持ちが強くなっていきます。
本当に疲れる相手です。でも、現実的にはそういう人とも付き合っていかなければならない。そのジレンマが、さらにあなたを苦しめているのです。
一般的な解決策
そんなあなたに、心を軽くする方法をお伝えします。
相手を変えることを諦める
期待値を下げる
まず大前提として、相手を変えることは諦めましょう。その人は今まで何年も、何十年もその性格で生きてきています。あなたが何を言っても、根本的には変わりません。
「この人はこういう人なんだ」と割り切ることから始めてください。期待するから裏切られた気持ちになるのです。最初から期待しなければ、ダメージも少なくなります。
相手の行動パターンを予測する
その人の行動パターンを観察して、予測できるようになりましょう。「この状況になったら、きっとああ言うだろうな」と分かっていれば、心の準備ができます。
例えば、何かトラブルが起きた時は必ず他人のせいにする、自分の失敗は必ず言い訳する、など。パターンが分かれば「またか」と冷静に受け流せるようになります。
自分の心を守る方法
感情的な距離を保つ
物理的に距離を取れない場合でも、感情的な距離は保てます。その人の言動を「研究対象」として観察してみましょう。
「こういう心理でこんな発言をするんだな」「面白い思考回路をしているな」と、客観的に分析する視点を持つことで、感情的になりにくくなります。
自分の価値観を確認する
あなたがイライラするのは、公平性や思いやりを大切にしているからです。それは素晴らしい価値観です。
でも、あなたの気遣いは「我慢」ではないことを思い出してください。それはあなたの自然な性格であり、美しい資質なのです。
息をするように自然に相手を気遣えるあなたは、本当に素晴らしい人です。その優しさを、理不尽な相手のせいで否定する必要はありません。
相手の理不尽な態度に触れたら、「私は違う」「私はこういう人間でありたい」と自分の価値観を再確認してください。相手と同じレベルに落ちる必要はありません。
ただし、自然な優しさが自分を苦しめる時は、適度に自分を守ることも大切です。優しさと自己保護のバランスを見つけることが、あなたの課題かもしれません。
ストレス発散の方法を確立する
溜まったストレスは、健康的な方法で発散しましょう。
- 運動で体を動かす →ジョギング、ヨガ、筋トレ
- 趣味に没頭する →読書、映画鑑賞、料理
- 信頼できる人に話を聞いてもらう →愚痴ではなく「こういう体験をした」という事実の共有
建設的な対応方法
記録を残す
もしその人の行動が業務に支障をきたすレベルなら、日時と内容を記録しておきましょう。感情的になった時の「言った言わない」を避けるためです。
ただし、これは最終手段として考えてください。基本的には自分の心を守ることを優先しましょう。
味方を見つける
一人で戦わないでください。同じように困っている同僚がいるはずです。
直接的に相手を批判するのではなく、「こういう時はどう対応したらいいでしょうね」という相談の形で、周りの人と情報を共有しましょう。
上司や人事への相談
業務に明らかな支障が出ている場合は、上司や人事部門に相談することも検討してください。ただし、感情的にならず、具体的な事実を整理して伝えることが重要です。
長期的な視点を持つ
この経験から学ぶ
理不尽な人との付き合いは、あなたの人間的な成長につながります。忍耐力、洞察力、コミュニケーション能力が鍛えられているのです。
将来、管理職になった時や、チームを率いる立場になった時、この経験は必ず役に立ちます。
環境を変える選択肢も視野に
どうしてもストレスが限界に達した場合は、部署異動や転職も選択肢の一つです。あなたの心身の健康が最優先です。
ただし、逃げるように辞めるのではなく、「次のステップに進むため」という前向きな理由で環境を変えることが大切です。
りょうこのお告げ
あなたの自然な優しさは、とても美しいものよ🐰
息をするように相手を気遣えるあなたは、本当に稀有な存在。その優しさは「我慢」じゃなくて、あなたの魂から出てくる自然な愛情なの。
でも、その美しい性格が時としてあなたを苦しめてしまうのも事実。自分から自然に出た気持ちが、自分を傷つける結果になってしまう矛盾に戸惑っているのね。
理不尽なことにイライラするのは、あなたが公平性や思いやりを大切にしている証拠。その価値観は、とても美しいものよ。
でもね、相手を変えようとするエネルギーは、もっと価値のあることに使った方がいいの。
その人は、きっと今まで誰からも愛情深く教えてもらえなかったのかもしれない。だから想像力が育たなかった。可哀想な人なのよ。
あなたまで同じレベルに落ちる必要はないの。でも、自然な優しさで自分を苦しめる必要もないの。優しさと自己保護のバランスを見つけることが大切よ。
時間を無駄にしている感覚があるのも分かるわ。でも、この経験は決して無駄じゃない。あなたの人間的な深さと強さを育ててくれているの。
距離を保ちながら、冷静に対処する。それができるあなたは、とても大人で賢い人よ。
そして忘れないで。世の中には、あなたのような思いやりのある人の方が多いの。理不尽な人ばかりじゃないから、希望を失わないでね🐰
あなたの心に、平穏な時間が訪れますように。
同じような状況で悩んでいるあなた、りょうこに相談してみませんか?
あなたの心に寄り添い、お告げを通してヒントをお伝えします。